5月のフュージョン

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2002.05.25

「戦艦ポチョムキン」を見た。
1925年作のロシア映画。
監督はセルゲイ・M・エイゼンシュタイン。
「イワン雷帝」とかでも有名な人。見てないけど。

映像理論で言うところの”葛藤のモンタージュ(編集)論”を
説いた人でもあるそうで。

なんでも時間・空間・被写体をばらばらにした断片的映像を、
時間的、空間的、構図的、配色、その他なんでも、
葛藤・対比・対立させつつ、編集する手法だそうな。

これによって、観客は違和感を覚え、緊張を強いられる。
緊張感のある映像が欲しい時の編集法。
特に最近は0.5秒くらいの短いカットをたたみかけるのが多い。
より緊張感が増すので。
・・・と、僕は理解している。(かなり弱気)

さて、お話説明。

戦艦ポチョムキンで水兵たちが
えんえん喰わされてきた、腐ったウジの湧いた肉のスープ。
でも、上官たちは良い物を喰ってるらしい。
おまけにつまらないことで、いじめられてたりする毎日。

ある日ついにひとりの水兵がブチ切れて、
みんなを扇動し、上官たちを全員叩きのめす。
というか、殺害しまくり。上官に味方した坊さんさえも!
でも、坊さんは死んでないんだけどね。
しかし、そのことは伏線でもなんでもない。
どうなったか、不明。

で、最初に言い出した男は上官と相打ちで死亡。
水兵達は港街、オデッサの港に彼の遺体を葬る。

でも、もしかしたらこれがロシア式なのかもしれないけども
見たところ単に

テントで放置。

手には、ろうそくとメモ。
「スープ一杯の為に戦死」

やがて、そのテントに街の人がどんどん訪れる。
港のほんませっまーい突堤に、もうどこにそれだけの人が
おるねんっちゅー感じで、どんどんどんどん。

みんな、哀悼の意を表し、泣くわ、叫ぶわ。
やがて、市民も蜂起。水兵たちに敬意を表した、市民代表の指示で
ポチョムキンの兄弟たち(笑)は新鮮な食べ物をたくさんもらう。

蜂起の声に活気付く街。
と、突然、階段の上から横一列に並んだ皇帝軍鉄砲隊が現れ、
無差別攻撃を市民に掛けまくる。むちゃくちゃでござりまするな。

幼い子供も、撃たれて死亡。更に皇帝軍に踏みつけられまくり。
母、半狂乱で鉄砲隊に訴えるものの、
母も有無を言わさず、銃殺。

幅のひろーい階段で、繰り広げられる地獄絵図。
ここで、有名な乳母車の階段落ちがある。

ポチョムキンは、怒りを込めて、そこにある軍の本体を砲撃する。
なんとか静まる街。
しかし、その知らせを受けた皇帝海軍がポチョムキンを襲いに来る。

さあ、夜闇の中から、元同僚たちの戦艦が来たぞ!!
どうする?!

・・・てな感じ。

いや、かなり強力な共産主義映画。
まあ、それは当然だから、おいといて。

前半はちょっとよく解らない演出があったりして
ん?って感じだけど、後半の絵がね、すんごいカッコイイ。
白黒だから、ってものあるんだけどやっぱり、構図がいい!!

ア●ノ、もっと言うならジッソウ●とかも影響受けてるんじゃ・・・?
とか思わせる、カッコイイ構図のフィックス。
極端に遠近感を強調した構図とか、物の間から撮るとかね。

カット割りも語るとこ、あるよー。例えば、
一番有名な、赤ちゃんが乗った乳母車が階段をガタンガタン、
落ちていくシーン。
カットインする、おばあちゃんの尼さんがおるのよ。

乳母車を見て絶叫するんだけど、足に死体が
手を絡めてて、動けない。

どんどん落ちる乳母車、叫ぶおばあちゃん、乳母車、おばあちゃん、乳母車、と来て
次のおばあちゃんはすでに目を撃ち抜かれて、叫んだ形相のまま
死亡してる絵で終わり。

うわ、えぐ!!って、
乳母車、放ったらかしやし。どうなったか解らない。
でも、すごいと思った。

これって全部、前出の”葛藤的モンタージュ理論”で
作ったんだってさ。やられた感、漂うっすよ。映像作る人間の端くれとしては。

あと、戦艦なんかほんと、これぞメカって感じ。
宇宙戦艦ヤ●トのあの砲塔が動くシーンはこれが元ネタなんや〜とか、思ったり。
機関室とか、砲台の調整、みんな人が一生懸命やってるんや!って
感じがひしひしと伝わる。

トーキーじゃない時代の映画だからなんだけど
演技が過剰。でも、似合ってる。
濃い〜顔の役者一杯。

黒澤映画もそうやけど、昔の映画は
すんごい顔が個性的で、渋くてかっちょいいオヤジが多い気がする。

オチはまあ、その、なんだ。

どーでもいいや。

とりあえず、前半の1/3をちょっと我慢して、見てみそ。
後半、すげぇカッコイイから。
さすが名作。

2002.05.16

なかなかね、世の中、上手くいかないモンローは
三年目の浮気。

ちゅーか、友達はもういいのよ。はぁ。

いいことないか、子猫チャン(カナなのがポイント)って
CMがあったなぁ。

そう言えば、コンビニバイト時代に、ほとんど毎日行ってるにも関わらず
いっつも僕の顔見たら「ええことないか?」って聞く店長がいたなぁ。

そうそう、ええことないよ。
っちゅーか、だからこそ、ええことがええことなんよな。

ふぅ。
ま、カラ元気でも出してがんばろう。
カラ元気も元気のウチだし!
機動警察パトレイバーからの引用ですが!!



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