2002.02.14
そう言えば、おいらは初めて言葉を口にした
ときの記憶がある。
父親の田舎に連れて行かれてたんよ。農家でね。
囲炉裏端で、父親と祖母、叔父が話してた。
隣の台所のテーブルに母と僕が居て、僕はテーブルの足に手を掛けて
立ち上がろうした、その時、ふいに母の顔を観て、
僕:「かーたん」
母親の顔が一瞬、固まって、そのあとすごく驚き、父親や、叔父を呼んだ。
母:「も、もういっぺん言うてみ?」
僕はその異様な大人達の興奮がどこから来たのか、
理解できないが何かを感じた。そして、言った。
僕:「かーたん、ぶさいく」