多忙にてしばらく解説を休んでいました。さて、今回は少し細かい話をいくつか。
まず、この15話では、今までにない実験を行っています。後半の1分45秒ぐらいにあるソードブレイカー人工惑星ルーファーに向かうカットのことです。
今までのカットは、背景は宇宙空間か惑星しか無かったのに対して、このカットでは、背景としてちゃんと手描きの絵が使われています。
これは、当方でまったく背景がない画像を作成し、製作会社側で背景と合成してみました。
だからよく見ると、ソードブレイカーのエッジが不自然です。
実は、同じようなことを行ったカットは既にあります。
エンディングの最後、星雲に向かってソードブレイカーがワープするカットです。
でも、このときは、背景の星雲の絵をパソコン上の画像ファイルにして送ってもらい、合成しながらレンダリングしました。
ですから、エッジの不自然さはありません。
手間はそんなに大したことないので、後者のやり方の方がよいと思います。
それなのになぜ今回このような方法をとったかといえば…なぜなんでしょうねぇ。
単に背景が間に合わなかったんでしょうか? よく分かりません。
ところで、紅蓮翁のじいさんが乗っていた輸送鑑は、DoGA内の通称ではワルソーネ級 ハコブンヤーといいます。
11話で出てきた武器商人の鑑エチゴーヤとハコブンヤー、ウッタレヤーのデザインが似ているのは、同じメーカの艦ということにしといてください。
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最後に、ハコブンヤーが爆発したときにじいさんが逃げ出す脱出ポットですが、これは私がデザインしました。
ほんの一瞬で、形状もよく見えないようなメカなので、わざわざメカデザインの鈴木様の手を煩わせることはないという判断なのでしょう。
こちらへの指示も、「どんなのでも結構です。丸にチョンでも結構です。」ということでした。
ということで、このメカはなんと「DOGA-L2」で制作しています。L2を持っている方はよくご覧ください。
ほとんど変形していませんので、どのパーツを使ったのか、まるわかりです。
やっぱ、L2を使うと早い! L2を起動して、どんなデザインにしようか考え、モデリングが終わるまで15分というところでしょうか(LightWave3D用にコンバートした後、森山さんが若干修正したそうだが)。
これでL2も、「TVアニメ制作にも使われた本格的CGアニメ制作ソフト」という肩書きができました。う〜ん、ちょっと無理がある。
紅蓮翁の脱出艇(内部コード:こらさっさー)
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